子どもの夏風邪対策

９月に入って秋の声も聞かれる昨今ですが、まだまだ暑い日が続きます。特に台風襲来の季節、湿気を伴い蒸し暑い日には、様々な菌の発生が心配されます。

 

子どもの夏風邪は、アルコールが効きにくいウイルスが原因となる場合が多いです。感染経路は、咳やくしゃみで出る飛沫を吸い込んで感染する「飛沫感染」と、飛沫が接触した物や唾液や鼻水に触れた手からものを介して感染する「接触感染」です。主な症例は、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱などで、以下にその概略を記します。

 

■手足口病

夏ごろに流行し、何度もかかります。潜伏期間は３〜６日。

口の中や手のひら、足の裏や甲などに発疹や発熱、爪が剥がれることもあります。まれに髄膜炎、脳炎で重症化します。給水不足による脱水症状もみられます。

 

■ヘルパンギーナ

６〜８月に流行し、何度もかかります。
潜伏期間は３〜６日。39℃以上の突然の発熱が１〜３日続きます。
のどに強い痛み、発疹、水泡ができ、高熱による痙攣を起こすこともあります。給水不足による脱水症状もあります。
 

■プール熱
夏ごろに流行、プールの水を介して、人から人へ感染拡大します。
潜伏期間は２〜12日。39℃前後の発熱、のどの痛み、結膜炎、頭痛、食欲不振、まぶしがる、目ヤニや涙が増えるという症状が特徴です。一週間程度続きます。
 

感染拡大を防ぐ対策としては、咳やくしゃみなど、症状がある人はマスクを着用。手洗いや除菌など手指衛生に努め、生活環境の除菌や、タオルなど生活備品の共用は避けましょう。

 

回復後も、便や呼吸器から１〜４週間はウイルスの排出がありますので、治ったと思って安心してはいけません。

 

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