オミクロン株感染者激増の背景

昨年末から始まった無料ＰＣＲ検査は、自治体により異なりますが、例えば静岡県は2月末まで、福岡県は2月20日までと期間を延長して対応しております。

無料で検査が受けられるから、心配だから調べてもらおう、調べて陽性ならば安心して仕事ができる、遊びにも行ける？こんな風に考えている人が多いからか、検査会場は長蛇の列だとニュースは報じています。

 

新型コロナウイルスの検査方法は大別して３種類あります。ＰＣＲ検査と抗原検査、それに抗体検査です。そして、最も多く使われているのがＰＣＲ検査です。

ところで、PCR検査とはどういうものなのでしょうか？

このＰＣＲとは、拡散増幅法の一つで、正式には「ポリメラーゼ連鎖反応（Polymerase Chain Reaction）」と言います。

 

この方法は、特定したDNAを増幅させてDNAを詳細に研究するためのもので、米国のキャリー・マリス博士が1983年に発明し、1986年から実用化、1993年にはこの研究の成果が評価され、ノーベル化学賞を受賞されております。キャリーマリス博士は、PCRは研究に使うもので、感染症の検査に使ってはならないと言っていたそうです。キャリーマリス博士は2019年夏に肺炎を患って逝去されました。そして年が明け、新型コロナウイルスの感染蔓延が、中華人民共和国の武漢から始まったのです。WHOはこの感染症の検査に、PCR法を用いることを決定しました。

 

令和3年12月23日現在、国が認定している検査試薬の内、PCR法を用いたものは28種類あります。一応すべて人体への使用を認められたものだと思いますが、急激にＰＣＲ検査件数を拡大したことにより、検査試薬の供給が追い付かないという問題が発生しています。（発明者の言葉から察するに、本来ＰＣＲは研究用だと思うのですが、現状では、医療用も作られているようです。）

 

 

PCR検査でわかることは、“検体中に検出限界以上の遺伝子断片が有るか無いかのみ“です。（大阪のかねしろクリニックさんのブログ記載された、金城先生が感染研に確認した結果を参考にしました。）ＰＣＲでは感染しているかどうかはわからないのです。それをテレビや新聞で、「専門家が感染が何名出た」と大騒ぎしている。本来「陽性」というべきところをいつまで経っても感染と称して大衆心理を煽る姿勢には、背後に何らかの意図があると感じざるを得ません。

ＰＣＲ検査によって数多くの擬陽性を発見し、それを感染だと偽って、濃厚接触者を洗い出し、隔離や過度の行動制限を課しています。これでは医療逼迫、社会活動麻痺は収まるどころか拡大する一方です。

 

症状のない人は、ＰＣＲ検査を受けてはなりません。免疫強化と感染予防に心がけて、普通に社会活動をしていれば大丈夫です。

症状のある人は、抗原検査をしてください。抗原検査で陽性になれば、感染の可能性は高いと判断できます。ＰＣＲ検査では感染しているかどうかはわかりません。

 

ＰＣＲ検査の場合、ｃｔ値（cycle threshold）とうのがあります。簡単に言えば増幅回数のことだと理解しています。このct値を幾つで設定しているかによって、陽性率に影響が出ます。ct値が高ければ少ないウイルス量でも陽性になりますし、逆に低ければ多くのウイルスが存在しなければ陽性になりません。

 

WHOは適正なct値を35としています。台湾、スウェーデンなどは35でやっているそうです。日本はどうでしょうか？40～45と聞いております。多数の感染者（陽性者）を出している欧米でも37～45辺りに設定しているようです。どうやら感染拡大の理由がここにありそうですね。因みに、キャリーマリス博士は、確実にその遺伝子を検出できるのは24だと、どこかで読んだ覚えがあります。（記憶が不確かなので要確認）

色々な医師や学者がそれぞれ意見を述べていますが、どうやら30以下が妥当なようです。